ノロウイルス消毒除菌に次亜塩素酸ナトリウムの作り方&嘔吐物処理方法は?

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消毒

通常の消毒用エタノールなどが効果が薄いと言われているノロウイルスやロタウイルス。

完全に失活化するには、

  • 『次亜塩素酸ナトリウム』を使った「塩素消毒液」をつかう

または

  • 十分な加熱(85℃以上で1分以上)

が推奨されています。

・次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方・使い方
・次亜塩素酸ナトリウムの濃度の調べ方

など紹介します。

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次亜塩素酸ナトリウムとは

あまり聞きなれない『次亜塩素酸ナトリウム』は、

  • 嘔吐物や糞便の処理
  • 感染者が使った食器・衣類
  • ドアノブ・便座など生活環境の拭き取り用

など、生活周りの殺菌に使うことが出来ます。

ご家庭にあるもので代用でき、水に溶かすだけで簡単に作ることができます。

代用できるものとは?

『次亜塩素酸ナトリウム』は、どのご家庭にもある

花王 台所用“キッチンハイター・キッチン泡ハイター“・衣料用“ハイター“
ライオン“キッチンパワーブリーチ“

などに含まれる

『塩素系漂白剤』

と言われる製品の主成分です。

塩素系漂白剤

引用:kao.com/jp

ですから、厚生労働省の[ノロウイルスの関するQ&A]では

(次亜塩素酸ナトリウムは)家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む、塩素系漂白剤でも代用可

と明記されています。

漂白剤には2種類ある!

注意したいのは、家庭用漂白剤には、主に塩素系・酸素系の2種類あるということ。

種類 主成分
塩素系 次亜塩素酸ナトリウム
酸素系 過炭酸ナトリウム・過酸化水素

同じハイターでも花王の『ワイドハイター』は酸素系漂白剤になります。

ハイター

このように、次亜塩素酸ナトリウム消毒液は、家庭にあるもので簡単に作れるというのも大きな特徴です。

(※注意:次亜塩素酸ナトリウムと似たものに『次亜塩素酸水』という除菌・消臭剤の主成分があります。名前は良く似ていますが全くの別の成分です)

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塩素系漂白剤を水で薄めるだけ

ノロウイルス対策として、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作るには

塩素系漂白剤を水で薄めるだけ!

と、とってもカンタン。

ただし、これからご紹介する

「濃度」&「取扱い方法」

が大切になります。

消毒

市販の『塩素系漂白剤』は、製品・メーカーによって原液の濃さに違いがあります。

-用意するもの-

・空の500mlペットボトル・・・1本

・ペットボトルのキャップ・・・1個

・市販の塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)

・使い捨てビニール手袋・マスク

でOKです。

次亜塩素酸ナトリウムを使った用途別消毒方法

実際に推奨されている濃度や、[厚生労働省ノロウイルスQ&A]より一部抜粋して、使う場面&使い方を紹介します。

-食器類の消毒-

次亜塩素酸ナトリウムまたは加熱による2つの殺菌方法があります。

調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。

まな板・包丁・へら・食器・ふきん・タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。

感染者が使った食器等は、厨房に戻す前、食後すぐに次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し、消毒します。

感染者が嘔吐後にうがいをした場所も、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で消毒後、洗剤を使って掃除をします。

-生活環境の消毒-

ノロウイルスは感染力が強く、ドアノブ・カーテン・リネン類・日用品などからもウイルスが検出されます。次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)などを使用してください。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性がありますので、拭き取りを十分にするよう注意してください。

-おう吐物・ふん便が布団や床に付着した場合の処理・処分-

ノロウイルスは、乾燥して空中に漂い口に入って感染することがあるので、

すみやかに処理し、二次感染の防止に努めます。

しぶきなどを吸い込まないように、使い捨てのマスク・エプロン・手袋などを着用して扱い、終わったら手をていねいに洗うこと。

【おう吐物・ふん便】

使い捨てのペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取り、塩素消毒後、水拭きをする。

拭き取ったおう吐物や手袋等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。

その際、できればビニール袋の中で、濃度約1000ppm の塩素消毒液に浸して廃棄します。

【付着した布団やリネン】

リネン類は、まず上記の手順で付着物の処理後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いして十分すすぎます。

下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。

熱水洗濯ができない洗濯機の場合は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)の消毒が有効です。その際も十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果は高まります。

布団などすぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。

下洗いした場所も次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で消毒後、洗剤を使って掃除が必要です。

ただし次亜塩素酸ナトリウムには漂白作用があります。

などなど、ざっくり分けてみると

・食器・環境・リネン類などの生活周りの【消毒】200ppmの消毒液(または85℃以上で1分以上の熱消毒)
・おう吐物などの【処理】1000ppmの消毒液

が推奨されていますね。

調理器具やトイレの拭き取り消毒、嘔吐物の処理など、具体的にイラスト付きで紹介しているメーカーの資料はこちら。

とても分かりやすいので是非参考にしてみてくださいね↓

(株)オーヤラックス 次亜塩素酸ナトリウム『ピューラックス

消毒液[ppm]って何のこと?

なんども出てきた[ppm]という単位。

これは『消毒液の濃さの単位』を表しています。

単純に言うと、200ppmより1000ppmのほうが濃度が濃い消毒液ということ。

分かった!

最初にお話ししたように、消毒液の『原液』の濃さには違いがあるので、

製品によって薄める水の量も変わってくるということです。

ppmがカンタンにわかる方程式はこちらでまとめています↓

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消毒液200ppm/1000ppmの作り方

実際に先ほどの500mlペットボトルを使って、花王の『キッチンハイター・ハイター』で消毒液を作るやり方を紹介します。

次亜塩素酸ナトリウムを含む花王の塩素系漂白剤

引用:花王(株) 次亜塩素酸ナトリウムを含む花王の塩素系漂白剤について

↑図のように、濃度に応じた水と原液の量を公表してくれています。

・200ppm以上を作るときは、500mlなら10分の1の原液5mlが必要

・1000ppm以上を作るときは、500mlなら2分の1の原液25mlが必要

とすぐに割り出せます。

ペットボトル500mlを使えば便利

塩素系の消毒液は時間と共に殺菌効果が薄れていくので、

ご家庭では500ml単位でペットボトルで作るのが一番おすすめです。

ペットボトル

ペットボトルのフタの容量が約5ml(cc)(すりきり満タンで約7.5ml(cc))

と覚えておくとより便利です。

最初にキャップに必要な原液を入れ、水道水を通常の飲料が入っている部分(500ml)まで入れて、良く振ったら完成です。

※ペットボトルで作った消毒液は誤飲のないように、マジックなどで大きく明記し、小さいお子さんがいる場合は、手の届かない場所に置いて下さい。

原液濃度は製品によって異なります

花王の製品を中心に紹介しまいたが、原液濃度はそれぞれメーカーや製品によって異なるため、薄める水の量も変わってきます。

希釈液は正しく計って作るようにしてくださいね。

次亜塩素酸ナトリウム

引用:厚生労働省2017ノロウイルスリーフレット

例えばライオンの『キッチンパワーブリーチ』の製品濃度は6%です↓

ライオン

引用:www.lionhygiene.co.jp

関連 ppmの濃度計算のカンタン方程式・5%&10%の配合目安は?

消毒液を使うときのおさらい

次亜塩素酸ナトリウムは、乾燥すると分解されて無害になります。

漂白しても大丈夫なものは消毒液につけておきますが、ダメなものは熱湯消毒します。

漂白も熱湯もNGな物は、アイロンのスチーム機能や高温乾燥機を使うのが効果的です。

どの方法も使えないものは(布団やマットレスなど)、思い切って処分するしかありません。

ウイルスが付着しやすい場所チェック

家の中で家族の共有部分は特にウイルスが付着しやすいこれらの場所です。

しっかりと消毒をしましょう。

  • ドアノブ
  • 窓や冷蔵庫の取っ手
  • 電気のスイッチ
  • ソファーや椅子・テーブル
  • おもちゃ
  • パソコン周辺
  • 水道の蛇口
  • トイレの便器・便座
  • 蛇口
  • 食器や箸
  • 下着
  • リネン類(枕・布団)
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消毒液の使用上の注意

塩素系漂白剤などを使用するときは、安全のため使用上の注意もよく確認をお願いします↓

  • 製品ごとに濃度が異なるので、表示をしっかり確認
  • 使用期限内のものを使用
  • おう吐物などは酸性のものが多く、直接原液をかけると有毒ガスが発生することがあります。必ず「使用上の注意」をよく確認する
  • 消毒液の保管は誤飲を防ぐため、消毒液であることを明記して保管
  • 皮膚に対する刺激が強いため、 手洗いなど人に対しては使用しない
  • 消毒液が直接皮膚に触れないようにビニールなどの手袋を使用
  • 使用するときは、必ず換気をする
  • 他の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生し危険な場合も。「混ぜるな危険!」は厳守
  • 消毒液は濃度が濃いほど、また浸けておく時間が長いほど、ノロウイルスに対して有効ですが、漂白作用(変色する)も強くなります。濃度はあくまで一つの目安としてとらえる
  • 使用後は、必ず水でよく洗い流すかきっちりふき取る(特に金属に対しては腐食性があります)
  • 薄めた消毒液は時間が経つにつれて効果がなくなります。使うときだけ原液を希釈して、作り置きをしない(希釈液の効果は約2か月ほどと言われています)
  • 塩素は日光によって分解して効果が薄れます。原液は直射日光の当たるところや、高温の場所には置かない

まとめ

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の使い方や濃度についてまとめてみました。

特におう吐物やふん便の処理には細心の注意が必要です。

12日以上も前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例もある“

“ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、口に入って感染する。処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意して十分に喚気を行う“

との注意喚起も!

…なんとも想像しただけで恐ろしいですね…( ゚Д゚)

乾燥をしないうちに、速やかに確実に処理をして死滅させないと、時間が経ってもウイルスは感染力をもったまま生きています。

口から吸いこまないように注意しながら徹底的に消毒が必要ですね。

容量や使用方法を正しく守って、効率よくノロウイルスを退治しましょう!

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