目がゴロゴロとしたり、瞬きの時に何かが当たるような違和感・異物感。
目の中にゴミが入っていたりすれば原因はすぐ分かりますが、
見た目で分からなければ、目の乾燥や疾患などさまざま原因は考えれます。
気になって目をこすってしまえば、炎症やアレルギー反応などで症状が悪化することもありますので、注意が必要です。
今回は、
の時に、考えられる病気や症状について紹介します。
もくじ
まばたきをして目が痛む原因は?
まばたきをするたびに目が痛む原因は、次のようなものがあります。
【日常生活から考えられる原因】
・目の乾燥
・抜けたまつ毛・ゴミなどがまぶたと眼球の間に入っている
・コンタクトレンズの不具合
・虫さされ
【目の異物感の原因になる主な疾患・病気】
・ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)
・ドライアイ
・結膜炎
・角膜炎
・まつ毛が眼球に刺さっている(逆さまつげ)
・その他何らかの病気
このように、まばたきをして目が痛む原因はさまざまありますが、主なものから紹介します。
[ものもらい]腫れ・しこりを伴う
俗に「めばちこ」「ものもらい」といわれ、目の周りの汗腺などに細菌が侵入して炎症を起こし腫れや痛み・かゆみを伴う目の病気です。
「はやり目」とは別で、人にうつすことはありません。
ちなみに、ものもらいは関東地方、めばちこは関西方面の方言です。
詳しくは[ものもらい・めばちこの正式名や治し方は?]で詳しくご覧いただけます。
https://kenkokampo.com/body/eyes/3654/
できもの・腫れがあるなら[麦粒腫]
「ものもらい」と呼ばれるもののうちの一つが
です。
まぶたのふちや、内側の皮脂腺に細菌が感染して、膿をもった部分が白っぽくなることもあります。
麦粒腫(ばくりょうしゅ)の症状
- まぶたが赤く腫れて痒み
- まばたきで異物感や痛み
- 白目の充血
- 目がごろごろする
などがあります。
麦粒腫(ばくりょうしゅ)の原因菌
麦粒腫の原因は、
「黄色ブドウ球菌」
という健康な人の皮膚上にも存在する常在菌。

引用:ウィキペディア-黄色ブドウ球菌-
感染力は極めて低いので、周りの人がものもらいになったからと言ってそこまで神経質になる必要はありません。
しこりがある[霰粒腫]
「ものもらい」と呼ばれるもののうち、
というものもあります。
麦粒腫との大きな違いは
「しこりを伴ったできもの」
「細菌感染とは異なる無菌性の炎症」
です。
霰粒腫(さんりょうしゅ)の症状
まぶたの中に小さなしこり(脂肪などの固まり)ができるのが霰粒腫です。
まぶたの上から、触ってみるとグリグリと動いて異物感がありますが、痛み・かゆみは通常あまりありません。
しかし、細菌に感染してしこりの周囲に炎症を起こしてしまうと、麦粒腫と似た腫れや痛みなどの症状が出ることもあります。
[結膜炎]充血・目やに・腫れがある
「結膜」とは、白目(しろめ)とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜のことです。

引用:参天製薬
「結膜炎」は、この結膜が赤く充血して炎症を起こす病気です。
結膜炎の種類・症状
結膜炎は、
・細菌性結膜炎
・ウィルス性結膜炎
・アレルギー性結膜炎
など原因によってさまざまな種類があります。
症状は
- 瞬きすると目が痛む
- 目やまぶたのかゆみ
- 白っぽい目やに
- 目のゴロゴロ感
- 目の充血
- 涙目
などになるため、自己判断はせず、眼科などの受診をおすすめします。
ウイルス性結膜炎は特に注意
感染力が強いウイルス性の結膜炎は、他人にもうつしやすいため、医師の許可があるまで学校などは欠席する必要がある場合もあります。
・咽頭結膜炎(プール熱)
・急性出血性結膜炎
などが代表的です。
感染を広げないためにも
・タオルなどを他の人とは別で使う
・手をよく洗う
・人混みはさける
など心がける必要があります。
アレルギー性結膜炎は通年リスクあり
「アレルギー」とは、ある特定の物質に対して過敏に体が反応すること。
原因物質が目の結膜に入り、瞬きの時の目の痛み、かゆみや充血を伴います。
通年の原因で多いのはダニ・カビ・ハウスダスト、季節性はスギなどの花粉です。
その他、ペットの毛、特定の食べ物も原因と鳴ることもあります。
まぶたの裏に小さな粒粒[結膜結石]
まぶたの裏に砂のような小さなツブツブが生じる
という症状は、目のゴロゴロ感・痛みを伴うこともあります。
黒目を覆っている「角膜」を傷つけてしまうこともあるため、早めに治療が必要です。
結膜結石の原因は?
結膜結石の原因は、感染・アレルギー・ドライアイなど多岐にわたり、
特定されないことも多く、体質や年齢にかかわらず誰しも発生しやすい目の病気の一つです。
角膜が傷つき炎症を起こす[角膜炎]
角膜は厚さ約0.5 mmの透明な組織で、俗に「黒目」と呼ばれている部分です。
その角膜に病原性のウイルスや菌が繁殖した状態を角膜感染症と呼びます。
- 強い充血
- 目の痛み
- 大量の目やに
などが症状として現れるので、このような場合は早めに眼科を受診することが大切です。
また、単純に目をこすりすぎたりして、角膜がなんらかの原因で傷ついているときにも、
まばたきによって痛みを感じることがあります。
https://kenkokampo.com/body/eyes/6389/
[ドライアイ]は目の乾燥
目の表面が乾燥して、ゴロゴロ感、目の疲れやかゆみ、充血などの目のトラブルを引き起こすのがドライアイです。
また、ドライアイとまではいかなくても、目の酷使でいつも目が乾燥した状態の人は大変多いとされています。
なぜ目が渇く?
目の表面を潤している「涙」が蒸発してしまい、目が渇く原因は
・エアコンによる部屋の乾燥
・パソコン・スマホの使いすぎ
・車の運転
など、目を酷使してまばたき回数の減少が主な原因ですが、
強いストレスがある人は、自律神経の働きが低下することで、
涙の分泌を抑制するので目が乾き、異物感が起きやすくなります。
コンタクトレンズの不適切な使用
コンタクトレンズは、大変便利なものですが、
角膜(黒目の部分)を長時間酸素不足の状態にしています。
ですから、正しい使用方法に従わず長時間つけていたり洗浄を不適切にすると、
角膜の表面を傷つけてしまい、異物感や痛みなどが発生します。
・アレルギー性結膜炎
・ドライアイ
・角膜炎
これらの目の病気は、コンタクトレンズ使用者に合併して起こりやすい病気とされています。
目に異物が付着
常にむき出し状態になっている「目」。
ふとした拍子にゴミが入ってしまうことは良くありますが、直接指を突っ込んで乱暴に取るわけにはいきませんよね。
・水や涙でごみを洗い出す
・まばたきを何度も繰り返して涙を出しで出す
・上まぶたを軽くつまんで目が乾燥しやすくすい状態にする
・濡らした綿棒の先で取り除く
などの方法でやさしく取り除くことがポイントです。
[逆さまつげ]
まつげが眼球にささっているために、瞬きすると目が痛いとうことも考えられます。
まさか!と思いがちですが、これは「逆さまつげ」といって目の病気の一つです。
逆さまつげは子供にも多い
逆さまつげは、まつ毛がまだ柔らかく、まぶた周辺の筋肉がまだ発達していない乳児~子供にも多く見られます。
逆さに生えたまつ毛が眼球を刺激して、
- 眩しく感じる
- 涙や目やにが出る
- 目が充血する
などの不快感が常にあります。
放置すると角膜まで傷つけて、視力低下を招く可能性もある病気です。
逆さまつげを治すには
逆さまつげを治すには、まつ毛を上向きにするため
・ビューラーを使う
・まつ毛パーマをする
・逆さまつげになっているまつ毛を抜く
など方法はいくつかありますが、どれも根本的に解決はしません。
根本的に治す場合は、眼科や美容整形クリニックなど専門機関での治療が必要になります。
目のまわりは雑菌が溜まりやすい!
目の痛みのトラブルは沢山原因はありますが、これらを防ぐためには
ということが大きなポイントになります。
とくにまつ毛の根元は、もともと雑菌がたまりやすい場所です。
・汚れた手やタオルでこすらない
・アイメイクはほどほどに
・前髪が目にかからないようにする
・コンタクトレンズは清潔に
・目を温め血行をよくする
など日ごろから目を労わりましょう。
まばたきで目が痛くなる他の原因
「瞬きするたびに目が痛い」という原因は、他にもいろいろ考えられます。
虫刺され
虫刺されというと夏場に「蚊」による虫刺されをイメージしやすいですが、
「ダニ」による虫刺されにも注意が必要です。
ハウスダストの原因の一つであるダニに、まぶたを刺される可能性もあるので、特に布団やじゅうたんなどこまめな掃除・洗濯などを心がける必要があります。
まばたきをして目の奥が痛むのは特に注意
「まばたきをして目が痛む」という時、
痛む場所が「目の奥」の場合はちょっと注意が必要です。
目の奥には神経が通っている!
目の周囲にある「三叉神経」が痛みをはじめとした感覚を脳に伝えているため、
目は痛みに対する感覚がとても鋭い場所です。
ただの異物が入った時に目の痛みは、表面上のものでチクチク、コロゴロした感じに対し、
神経からくる目の奥の痛みはドーンとした感覚で重く感じます。
目の奥の痛みの原因
目の奥の痛みは、先ほどお話しした
- 目の酷使
- ドライアイ
でも起こりえますが、
- 視神経炎
- 目の奥の炎症
- 緑内障
- 角膜炎
など、深刻で失明に繋がりかねない病気の前兆の場合もあるため注意が必要です。
まとめ
まばたきをした時の目の痛みの考えられる原因についていくつか紹介いたしました。
いづれも大切な対処法としては、目をこすったりさわったりしないこと、
そしてきちんと病院(眼科)に行くことです。
コンタクトレンズを着用しているひとは、その分目のトラブルも引き起こしやすくなるので、
しばらくメガネなどに変えて様子を見てみることも大切です。