いつものようにパソコンの画面を見ていたら突然目に異変。
「どうも視界がぼやける…」
と思ったら、
- キラキラした光が見え
- 黒いゴミのような
- 影のようなもの
が波打ちながら視界に覆いかぶさってくる!
瞬きをしても、目薬を差しても治まらない。もしや脳梗塞の前兆?!
働き盛りの方を中心にこのような目の異常が増えているようです。
もしかしたらそれは
「閃輝暗点(せんきあんてん)」
かもしれません。
今回はこの閃輝暗点の
- 症状や原因
- 関連する病気
などについて詳しくご紹介します。
閃輝暗点とは
閃輝暗点は偏頭痛の前兆として知られていて、視覚に現れる症状です。
のちに
- 吐き気
- 嘔吐
- 激しい頭痛
を引き起こします。
拳をぐりぐり押し付けられるような激しい頭痛だそうです。
目そのものの病気ではなく、脳からの伝達に何らかの支障が出たことで、目に現れる症状の一つです。
閃輝暗点の視界の見え方
英語では
「Migraine aura (マイグレイン・オーラ)」
「Scintillating scotoma (シンティルレイティング・スコトマ)」
などといいます。

引用:ウィキぺディア
閃輝暗点の症状
閃輝暗点になった方の症状の表現を紹介します。
見え方や形状は色々ありますが、視界に急にこんなものが出てきたらびっくりしてしまいますね…。
閃輝暗点の原因
眼球の病気ではないですが「脳の血管の収縮と拡張」が主な原因と考えられています。
具体に、なりやすい人の例で見てみます。
閃輝暗点になりやすい人
なりやすい傾向の人としては次のような方があげられます。
生活習慣面
過度なストレス、喫煙、コーヒーやアルコール、チョコやナッツの食べ過ぎなどが考えられます。
これらは血管を収縮させる作用があるため、脳の血管の収縮と拡張の差が大きくなってしまって、神経への刺激も大きくなるのです。
精神面
ストレスや興奮などで交感神経が優位のときは、血管が収縮します。
逆にリラックスして副交感神経が優位になると血管は拡張するため、閃輝暗点が起こりやすくなるようです。
緊張が解けて「ふっ」とリラックスしたときに、症状が出やすいともされています。
ホルモンバランス面
ホルモンバランスの崩れや、外からの視覚的な刺激などが原因として考えられます。
寝不足や暑い日が続いて体が疲れているときに起こりやすく、20代~50代の、幅広い働き盛りの年齢層に多く見られます。
頭痛が治まらない時は病院へ
閃輝暗点の多くは自然に症状が治まりますが、できればまずは眼科に行き、目の異常がないか検査しましょう。
そこで異常が見つからなければ、次は神経内科や内科を受診されることをおすすめします。
偏頭痛と診断されたら、基本的には薬の内服で治療することになります。
脳梗塞や脳腫瘍が原因になる場合も
閃輝暗点で気を付けたいのは、頭痛が伴わない場合です。
まれに
- 脳梗塞
- 脳動静脈奇形
- 脳腫瘍
などの前兆であることがあるからです。
つまり、脳にできた血栓が、血流の流れを邪魔していることが原因で閃輝暗点が出ることもあるのです。
まとめ
目が教えてくれる体からの何かのアラーム。
目に急に起こる「閃輝暗点(せんきあんてん)」についてご紹介しました。
もし、このような「異様なもの」が突然みえる症状が
・何度も繰り返す
・閃輝暗点の後に頭痛が起きない
といった「閃輝暗点の典型ケース」と違う人は、
自己判断せず、眼科や脳神経外科などの専門医に行かれて、場合によっては精密検査を受けられたほうが良いかもしれません。
体と同じようにしっかり目を休めて、大切にケアしていきたいですね。
↓急な目の異常、こちらの記事も関連が高いですので、参考にしてみてください。