ミソフォニア(音嫌悪症候群)原因やセルフチェック・治療法は?病院は何科で診断?

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音が怖い

食べるときに発する“クチャクチャ”という咀嚼音そしゃくおん
ヘッドホンから聞こえる音漏れ
キーボードをたたくパソコンのカタカタ音…

これらは日常生活の中で、自然に周りから聞こえてくる音ですね。

このような『他人』から発せられる一見ありふれた生活音に対して、

  • 過剰な反応
  • 強い怒りや拒絶感・嫌悪感
  • ひどい場合は殺意

などを抑えられなくなる人がいます。

それが

「ミソフォニア」

という症状名です。

一体なぜそのような反応になってしまうのでしょうか。

原因や治療法などあるのか調べてみました。

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ミソフォニアとは・歴史は?

「ミソフォニア(Misophonia)」

「音嫌悪症候群(おとけんおしょうこうぐん)」

とも呼ばれます。

研究はまだまだ進んでいませんが、世界的に知られるようになったのは2010年前後からとされています。

あらゆる音に対して過敏に反応する

身体症状も伴う精神疾患や脳疾患

の一つとされています。

どんな症状が出るのか

ミソフォニアの人が嫌う音は人それぞれ違います。

音は小さい音・大きい音に関わらず、ある特定の「音」に対して、

次のような否定的な感情が起こります。

  • 怒り
  • 強い恐怖・不快感
  • 憎しみや嫌悪の感情
  • 本能的にストレスを回避したいという逃避反応

そして、それにより

  • 動悸
  • 多汗
  • 手足の震え
  • 過呼吸
  • 筋肉の緊張
  • 心拍数の上昇
  • パニック発作

などが起き、悪化すると

  • 音を出している人に暴力をふるう
  • 自傷行為に至る

という場合さえあるのです。

どんな音に反応するのか

たとえば

「黒板をキーッと爪で引っ掻く音」

「他人がくちゃくちゃと食べる音」

これは大抵の人にとって

“耳障りだし出来れば聞きたくない音”

という意見は多いと思います。

しかしその音を聞いたからといって、体に不快感が出て心拍数が上昇し、時には人を傷つける行為にまで至るでしょうか。

ミソフォニアの人たちは、あらゆる

「他人が発する生活音や雑音」

に対して強い拒否反応をいだき、抑えられない“自分の感情”と戦っています。

・ひとが食べるときのクチャクチャという咀嚼音そしゃくおん

・飲み物のゴグゴク音

・氷や飴をガリガリと噛む音

・呼吸音

・咳払い

・会話の声

・くしゃみ・げっぷ・あくび

・歌や笑い声

・パソコンのタイピング音

・赤ちゃんの泣き声

など、例を挙げればキリがなく、これが全てではないので

「他人の生活音全般」

と思っておいたほうが良さそうです。

ミソフォニアの人とそうでない人の違い

ミソフォニアは、原因がまだ解明されていないため

「脳神経学」

「臨床心理学」

などのあらゆる観点から研究が進められています。

まだまだ研究段階のミソフォニア

2013年、アムステルダム大学の研究班が出した研究結果によると、

ミソフォニアの人は、人の体が出す音に以上に反応するだけでなく、

  • ペンをカチカチさせる音
  • 時計のチクタクする音
  • 車をアイドリングする音

など、環境が生み出す音さえも過剰に反応するとされています。

普通の人は心地いい感覚であるような些細な「繰り返し音」さえも、ミソフォニアの人にとっては不快に感じるのです。

ミソフォニアの最新研究結果

最新のミソフォニアに関する研究としては、2017年2月イギリスのニューカッスル大学が、ミソフォニアの人の脳の変化を、MRIなどを用いて

ミソフォニアの人とそうでない人は、脳の前頭葉の構造や、脳の活動に違いがある

という研究結果を発表しました。

それによると、ミソフォニアである人は感情をつかさどる

「脳の前島皮質(AIC)」

という部分が、音を聞いたときに極度に活動的になり、感情抑制メカニズムに異常があるとしています。

ミソフォニアのセルフチェック動画

ニューカッスル大学が公開しているミソフォニアのセルフチェック動画はこちらです。

  • 雨の降る音
  • ガヤガヤする声
  • やかんのお湯が湧く音
  • 叫び声
  • 赤ちゃんの声
  • ラーメンをすする音

ビデオの中にもあるように、これらは特にミソフォニアの人にとって不快と感じるものばかりだそうです。

〇 私はまさにこれ!特に女の人の叫び声・赤ちゃんの声には耐えられない…他の音は何ともないのだけど…

〇 相手がなぜキレる人なのかようやく分かった。彼女はミソフォニアだったんだ

などの声がよせられています。

つまり、ミソフォニアを抱える人の脳は何かしらの影響で、正常な人のように正しく機能していないということです。

ミソフォニアはまだまだまれな障害ですが、脳がどのように感情を生み出すのかを解明することで、より良い治療法を見つけ出すことができると考えられます。

ミソフォニアと思ったら病院に行く?

ミソフォニアのメカニズムはまだまだ明らかになっていないため、残念ながら改善策や治療法・専門分野も確立されていないのが現状です。

「発達障害」の一症状とされる「視覚過敏症」というものもあり、

ある科学者は、刺激に対する激しい恐れを伴う

「PTSD(心的外傷後ストレス症候群)」

などの、ほかの身体症状との関連についても調べています。

まとめ

ミソフォニアは、現在正式な疾病としては認識されていませんが、専門家による研究は続けられています。

ミソフォニアの人はこれまで、

  • 短気でヒステリックな人
  • ストレスの多い人

などの現れと思われてきましたが、実はさまざまな心や脳構造との関係・要因が隠れていそうです。

ですからあなたがもし、誰かの咀嚼音を耳障りと感じ、不安な気持ちになったとしても、あなただけがそう感じる人ではないという事です。

他人の生活音や、聞こえてくるあらゆる雑音…ミソフォニアの人にとっては、非常に大きな精神的負担となっていることは間違いありません。

“このような心理的負担を感じる人もいる”

という事をまずは周りが理解し、多少なりの気配りを心がけておくことが大切です。

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