暑い季節になると、虫刺されに悩まされることが多くなりますね。
刺されたところが痒いだけでなく、熱をもってジンジン痛くなることも。
そのためとりあえず熱さまシートや冷えピタなどで「冷やす」のがいいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
病院に行くほどではないけれど、ぽつッと赤い湿疹は見た目が悪いし、何より仕事や勉強に集中できない、少しでも早く炎症を抑えたい!…でもかゆみ止め薬を持っていなかったら?
今回は
- 虫刺されには「冷やす」OR「温める」?
- かゆみ止め薬が無い時にできる家庭での応急処置の裏ワザ
などを紹介します。
もくじ
患部は冷やす?温める?
虫刺されと言うと、代表的なものは「蚊」ではないでしょうか。
蚊は刺してきた直後から皮膚に痒みが生じますね。
ただ、虫刺されには蚊以外の場合もあり、咬まれてから症状が現れるまでの時間や、症状の特徴も少しずつ異なるので注意が必要です。
そして、虫刺されの時には
- 冷やすのが良いか
- 温めるのが良いか
と意見が分かれることが多いですが、実はどちらも正解で、タイミングによって使い分けると効果的です。
まずは石鹸と流水でよく洗う
虫刺されによる痒みは、虫が肌を刺した時に毒成分や唾液腺成分を注入するので、体が「異物が混入した!」というアレルギー反応です。
ですから虫に刺された箇所を流水で洗い流すことで、有害な物質を取り除きかゆみを緩和することが出来ます。
石鹸を使うと、細かな部分の毒素まで洗い流せるのでさらに効果的です。
虫に刺された直後は「温める」
虫に刺された直後であれば、温めることで痒みの元となる唾液に含まれるタンパク質を変性させ、毒の効果を消し去ることができます。
ですから、虫に刺された直後に気づいたら、まずはタンパク質を変性させるのに必要な40度以上の熱を加えると良いのでしょう。
熱いお湯を30分以上当てるか、温めた蒸しタオルや、自販機で買ったホットの缶コーヒーなどを当てると効果的です。
あまりに熱い熱湯では、やけどをしてしまうので、40℃~50℃くらいにしておいた方が良さそうですね。
時間が経過している場合は「冷やす」
虫刺されには、
と、
の2種類があります。
ブヨなどは、咬んだ時に先に麻酔成分を注入するため、その分毒成分の効き目は遅くなり、しばらく経ってから症状に気づくことが多いようです。
ですから、虫刺されから時間が経過し、既に炎症が進んで腫れている場合は、皮膚の熱を抑えるためにも、湿布や冷えピタを貼ったり、冷たいタオルや氷水などで冷やすと効果的です。
できるだけ冷やして痒みを抑え、手でかいたりしないことがポイントです。
かゆみ止め薬が無い時の3つの裏ワザ
外出先やお家でかゆみ止め薬を切らしている時に、お家にある意外なもので代用できます。
バナナの皮の内側を塗る
いつも当然のように捨てていたバナナの皮の内側は、実は意外なほど
- 栄養豊富
- 殺菌効果
- 痛みやかゆみを沈める鎮痛効果
があります。
【虫刺され】
バナナの皮を蚊に刺された箇所にバナナの皮の内側をあてがい、数分間肌に張り付けるようにします。また軽くマッサージすると痒みがスーッと消えていきます
【トゲ抜き】
トゲの上からバナナの皮をテープで貼り付ける。バナナの皮に含まれる酵素が皮膚に浸透してしまったとげを移動させ、皮膚表面に出してくれる力があります
他に
- 切り傷・やけど・打ち身の鎮痛効果
- 歯を白くする効果
- 靴磨き
などにも使えます。
レモンやライムの果汁を塗る
レモンやライムの果汁に含まれているクエン酸には抗菌作用があるので、虫刺されの部分に垂らすことでかゆみを緩和してくれる効果があります。
ただし患部に傷があると、しみて痛い思いをしますから、これらを使うときは患部を引っ掻かないように注意してくださいね。
歯磨き粉を塗りつける
歯磨き粉に含まれるメントールは、ミントやハッカ油にも含まれていて、スーッとした清涼感を出して炎症を抑える成分のことです。
患部に塗ることで、メントールがかゆみを抑えて悪化を防ぐ効果が期待できます。
リップクリームを塗る
リップクリームにも歯磨き粉と同様にメントールが含まれていますから、かゆみを軽減することが可能です。
またリップクリームの保湿効果は、患部が乾燥して更なるかゆみを起こすのを防ぎます。
ただし塗る時は直接塗り込まずに、綿棒や指に取ってからそっと患部に塗ってくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
虫刺されの時に冷やす時と温めるときの違いや、かゆみ止め薬が無い時の、身近なものでできる対処法などについてご紹介しました。
ただし、
- ハチや毛虫、ムカデ、クモなどのように毒性の強い虫に刺されたとき
- 腫れ、痛み、水ぶくれなどの症状があるとき
- 強く掻きむしって皮膚がただれてしまったとき
- 市販薬でセルフケアをしても症状が改善されないようなとき
などは、医療機関でちゃんと診てもらうことをおススメします。
虫刺されは、日常的な皮膚トラブルのひとつ。特に蚊による虫刺されは、毎年夏になれば、誰でも何度か経験するものです。
なるべく掻かないように心がけ、炎症を抑えることが必要です。