自分の意志ではコントロールできないお腹のガス溜まり。
厄介な生理現象の一つですよね。
人前でゴロゴロ…など音が出ないかと思うとそれだけで憂鬱になったり、痛みが伴うと仕事や勉強に集中できないことも多いと思います。
意外と困るこのお腹のガス溜まり。
- 考えられる原因
- 日頃の生活で程度改善できる点
などについて調べてみました。
もくじ
お腹が張る原因
お腹が張ったと感じるのは、ほとんどは「腸の中に不要なガスが溜まっている状態」です。
おもにこのガスには
- 口飲み込まれたもの
- 腸の中で発生するもの
の2種類があります。
げっぷやおならとなって出ていくガスは、全体の10%にも満たないと言われていて、大半は呼吸によって自然に排出されます。
しかし、入ってくるガスや発生するガスが多すぎたり、排出されるガスが少なかったりすると、お腹にガスが溜まってしまうため
- お腹が張る
- 苦しい
- ゴロゴロ音が鳴る
などの不快症状が現れます。
お腹にあるガスってどれくらい?
腸内のバランスが保たれている状態の時でも、お腹には約200mlのガスがあると言われています。
ですからそれ以上の量で溜まっているガスをできるだけ排出させる必要があります。
お腹のガス溜まり・代表的な病名
もしあなたがお腹の異音と一緒に、
- オナラやゲップが頻繁に出る
- おなかの膨満感がつねにある
- 息苦しい
- 市販の胃薬・整腸剤・ガス抜きの薬を使っても効果が無い
など、
原因が分からない喉から腹部にかけての不快感
の症状があったら
「空気嚥下(えんげ)症」・「呑気(どんき)症候群」
という症状が考えられます。
原因不明の胃腸痛
「無意識の空気の飲み込み過ぎ」が原因で起こるこの症状は
- 色んな医療機関を受診しても特定の疾患が見当たらない
- 体のどこにも異常も無く、数値も正常
と診断されるにも関わらず
- 常に胃もたれがある
- ゲップやオナラが頻繁にでる
- 喉やお腹や胸にかけて体が痛む
- 喉や胃・腸などからいつもゴロゴロと音がする
- 少し食べただけでおなかがいっぱいになる
- 吐き気を伴い食欲がなくなる
- 息苦しい
- 頭痛
- 耳鳴り
- あごの痛み
- 心臓の痛み
などさまざまな不調がでることで、日常生活に大きく支障がでてしまいます。
日本人の実に4人に1人は悩まされているとの統計もあり、
「原因不明の胃腸不快感の代表格」と言えます。
ですから、まずはこの症状をを疑ってみてください。
お腹にガスが溜まると痩せにくい!?
お腹がすぐに張ってしまう体質の人は、腸の働きも悪いため体の代謝が悪くなっています。
体の基本的な機能である、排尿や排便、発汗などもうまくいかず、余分なエネルギーを体にためていることになります。
たとえ食事制限をしたとしても、基本的な体の機能を改善しなければ、エクササイズをしてもダイエット食品を試しても効果が出にくいものです。
まずは「ガス抜き体質」になるために次のような解消法を試してみてください。
空気を一緒に飲み込む食べ方を改善
先ほどお話しした「空気嚥下症」の原因の一つでもありますが、
ガスだまり体質になりやすい原因は、食べ物や飲み物を一緒に飲み込む時の「空気」。
これを解消するには、口から空気が入りにくいような食べ方を実践することが大切です。
- 早食い人
- あまりよく噛んで食べない人
などは、それだけ飲み込む空気の量が多くなることでガスが溜まりやすくなります。
ゆっくりとよく噛んで食べるという基本を守れば、空気をたくさん飲み込まずお腹にガスが溜まらないようになります。
一口食べたら30回を目安にしっかりと噛んでから飲み込みましょう。
飲み物に気を付ける
冷たいものをゴクゴクと飲むと、体が冷えて腸の動きが鈍くなりガスをためやすくなります。
炭酸飲料やビールなどもガスが溜まりやすい飲み物です。
お腹の中で異常発酵が起こりガスが発生します。
食べ物に気を付ける
野菜なら体を温める根菜類や香味野菜を中心に摂るのが理想的です。
豆類やいも類などの、繊維質の多い食品は腸内ガスを発生させやすく、
食べすぎると必然的にガスが溜まりやすくなります。
しかし、野菜でガスが溜まりやすいのは健康上何の問題もなく、
むしろ健康な証拠ですので、気にしすぎる必要なありません。
逆に気をつけたいのは、肉類や臭いのきつい食品の食べすぎです。
これらは、腸内の細菌によって分解されて強い臭いを放つアンモニアなどを多く発生させるため腸内環境を悪化させお腹の張りにつながります。
ストレスをため込まないようにする
ストレスを感じやすい人、運動不足、冷え性、デスクワークが多くて胃腸を圧迫している人も腸の働きがにぶくなることでガスが溜まりやすい状態になっています。
緊張したときなど、精神的なストレスを感じると、無意識のうちに唾を飲み込む動作が増えます。
そのときに一緒に空気を飲み込んでしまうことで腸にガスが溜まりやすくなります。
ガス抜きマッサージをする
腸にガスが溜まるのは腸の働きが悪くなっているから。
その腸の働きを促進させるのに役立つのが腰を中心とした筋肉へ刺激です。
普段の生活で軽い運動を
お腹のガスに悩んでいる人たちは運動不足の方が多いようです。
特にデスクワークなど一日中体を動かさないと、体が硬くなってしまうのと同様、腸も適度な運動をしないと動きが悪くなり便秘へとつながります。

背筋を伸ばしてリフレッシュ!
まずイスに座ってお尻のところを軽く叩き、それを段々上へとずらし気持ちよく感じるところを手で刺激します。
そしてにウエストラインのすぐ下を叩いてそのまま上へずらしながら、ゆっくり腰を叩いていきます。
気持ちよく腰の筋肉をリラックスさせれば、ガス腹は徐々に解消されていくはずです。
ガス抜き体操も効果的
お腹にたまったガスを解消するために、ガス抜き体操も効果的です。

引用元:第一三共ヘルスケア 便秘予防おなかマッサージ
おなかをマッサージすることで腸を刺激し、ガスを出して排便を促す効果があります。
あおむけになり、人さし指から薬指までの4本指で、おへその周りを時計回りに、大腸の形に沿って「の」の字を描くように約30回ゆっくり軽くマッサージします。
- 朝起きた時
- 寝る前のリラックスタイム
- 入浴しながら
などの習慣にしてもいいですね。
腸内環境を正常にする
人の腸内には、100兆個以上の細菌が存在すると言われていて
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
といわれる菌がバランスを保ちながら、胃や腸などの消化器の働き、および腸内環境を整えています。
発酵食品などの乳酸菌や、ヨーグルトなどのビフィズス菌が豊富なものを、普段の食事に1品プラスすることで、腸内環境をよりよく保ち、ガスが溜まりにくい体を作ってくれます。
まとめ
「ガスだまり体質」にならないためには、これらの原因を取り除いて、ガスの発生と排出のバランスを良くすることが大切です。
多忙な日々を送っている方も多いと思いますが、
過労やストレス、食生活の乱れが原因で腸内環境も悪くなる
ということを意識して、生活習慣を見直し、心と体をリラックスさせてあげることを基本にしてみてくださいね。
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