“ルイボスティーブーム“が始まったのはつい10年ほど前からでしょうか。
味にクセが無く、香りも強いわけではないけれど、スッキリ飲みやすいお茶。
ノンカフェインで、美容やダイエットにも最適として大人気のルイボスティー。
今回は
- 副作用はあるのか
- 飲み過ぎ注意?!一日の適量は
- 超おすすめのおいしい飲み方
など調べてみました。
もくじ
ルイボスティーの[ルイボス]とは
「ルイボス」は南アフリカ原産のマメ科の植物。
針のような形の葉と、黄色の2枚貝のような可愛い花が特徴です。

引用:wikipedia
見た目は高さ1.5m程の茂みのような低木ですが、
3m~10mとも言われる根をしっかり深く大地にはり、
大地の栄養成分ミネラルを、たっぷりと葉に吸い上げなら育ちます。
引用:annique.com/
その葉先を乾燥させたものがルイボスティーとなります。
ルイボスティーは奇跡のお茶
ルイボスティーは南アフリカ共和国の中でも、ごく限られた地域でのみ栽培可能なお茶。
現地では
「奇跡のお茶」「不老長寿のお茶」
と呼ばれ、300年以上も前から愛飲されてきました。
大西洋とインド洋に面した土地は
・日差しが大変強い
・朝夕の温度差が激しい
などの限られた特殊な条件のもとでしか育たず、赤みがかった土壌には、
古代海水の成分であるミネラルがたっぷり含まれているからです。
ルイボスティーは[お茶]ではない?
「お茶」と言えば、一般的に
紅茶・緑茶・ウーロン茶
などがありますね。
実はこれらは、発酵や加熱などの加工方法の違いによって分類されているだけで、
もともとの葉っぱは、全てツバキ科の常緑樹「チャ」の葉から作られています。
しかし、ルイボスティーはルイボスの葉を乾燥させて作りますので、
「お茶」といっても工程も種類の全く違うものなのです。
ルイボスティーはノンカフェイン
ルイボスティーは、コーヒーや紅茶、日本茶に多く含まれるカフェインが含まれていません。
ですから、神経を刺激して興奮させたり、覚醒作用が無いため、
小さなお子さんから妊婦さんまで世代を問わず安心して飲めるお茶なのです。
ルイボスティーの効能5つ
ルイボスティーのパワーは、知れば知るほど「飲まなくちゃ!」と感じられるものばかり。
代表的な効果効能を紹介します。
1) デトックス効果
ルイボスティーと言えばデトックス効果。その理由は
『SOD酵素』
と呼ばれる植物由来の酵素にあります。
300万種類はあるといわれる酵素のうちSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)酵素は、
活性酸素(=スーパーオキシド)に対抗できる心強い酵素。
このSOD酵素が体に溜まっている老廃物や毒素を排出し、脂肪を分解しやすい状態に。
この超優秀なSOD酵素が、ルイボスティーが「体に良い」とされる大きなポイントです。
2) SOD酵素が美肌に役立つ
活性酸素が増えすぎると体の細胞を傷つけ、シミやシワ、肌荒れの原因になります。
SOD酵素にデトックス効果に加え、活性酸素を除去する抗酸化作用もバツグン!
抗酸化作用は体の内部だけでなく、皮膚や髪など外部細胞を健やかに保つ効果もあります。
3) ミネラル豊富でむくみ対策や冷え防止に!
ルイボスティーには
- マグネシウム
- カルシウム
- バナジウム
- マンガン
- 亜鉛
- 鉄
- リン
などのミネラル類も豊富に含まれています。
ミネラルは
- 炭水化物(糖質)
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン
と合わせて5大栄養素として、人間の生命維持には欠かせない栄養素の一つ。
とくに女性にとって大きな悩みでもある「冷え」や「むくみ」の解消にもミネラルは欠かせません。
4) 便秘解消・整腸効果で腸活!
便秘と言えば女性にとっては得に悩みが多い症状ですね。
ルイボスティーに豊富に含まれるミネラルのひとつ「マグネシウム」が、
腸内の水分量を豊かに保ち、自然なお通じを促してくれます。
・慢性的な便秘症状
・加齢による胃腸機能の低下による便秘
・風邪や夏バテなど体力や抵抗力が落ち気味の時の便秘
など、どんな便秘の場合も、おなかの中からスッキリキレイにお掃除してくれます。
5) 妊活中・妊娠中の女性にも強い味方
ルイボスティーはノンカフェインで、お茶特有のタンニンというミネラルの吸収を抑える成分も非常に少ないことから、
妊活中・妊活中・産後
など、体調が敏感になる時期の女性でも、安心して飲める優秀なお茶の一つです。
ルイボスティー飲み過ぎに注意?!
ルイボスティーは、あくまでも嗜好品の一つで医薬品ではないため、
厳密には摂取上の限界量は決められていません。
しかし、どんなサプリメントや食品も同じですが、
効果を過度に期待しすぎて大量摂取することは良くありませんね。
その理由を見ていきましょう。
ミネラルが豊富すぎる
先ほどお話ししたように、ルイボスティーはミネラル類が豊富。
ミネラルは人間にとって必要不可欠な栄養素ですが、
過剰に摂取してしまうと思わぬ健康被害を引きおこます。
ミネラル名 | 過剰摂取でおこる代表的な健康障害 |
カルシウム | 高カルシウム血症、鉄や亜鉛の吸収を障害、便秘 |
マグネシウム | 高マグネシウム血症、下痢、嘔吐 |
亜鉛 | 銅の吸収を阻害する、吐き気・頭痛・下痢、薄毛 |
銅 | 肝障害、関節障害 |
ナトリウム | 血圧の上昇、むくみを起こしやすく肥満の原因に |
カリウム | 下痢や嘔吐、吐き気、高カリウム血症 |
もちろんこれは「ルイボスティーの副作用」というわけではありません。
あくまでもサプリメントや食品からも合わせて、特定のミネラル栄養素を極端に大量摂取した場合の例です。
下痢になる?
「マグネシウム」というミネラルは、もともと水分を便に含ませて自然にお通じを促す働きがあるので、
便秘解消のための下剤にも含まれる成分の一つです。
マグネシウム=下痢に直結
というわけではありませんが、
人によっては、ルイボスティーに豊富に含まれるマグネシウムや、
そもそも水分を過剰に取り過ぎるとでお腹を下し、下痢になることもあります。
ルイボスティーの一日の適量
性別・体形・季節により異なりますが、一般成人が食事以外に必要な水分補給量は
1日 1L~1.5L
ほどが適量とされています。
【ミネラル類の一日摂取量の目安】
ナトリウム:7000mg未満
カリウム:2,000mg
カルシウム:650mg、上限2,500mg
マグネシウム:290mg
亜鉛:推奨8mg、上限35mg
銅:推奨0.8mg、上限10mg
【ルイボスティー100ml当たりの含有量目安】
ナトリウム:264g未満
カリウム:291mg
カルシウム:135mg
マグネシウム:107mg
亜鉛:7.18ppm
銅:2.02ppmg
このことから、ルイボスティーは
コップに2〜3杯程度・500ml
くらいが一日分として飲むには適量になります。
ルイボスティーおすすめの飲み方
ルイボスティーは殺菌の意味も含めて一般的に
最低10分以上~30分以内くらいの時間で、しっかり煮出す
ということが推奨されています。
そうすることで、フラボノイド(抗酸化作用が強い物質)が多く抽出されるためだそうです。
※ただし、メーカーによっては、独自の技術で常温殺菌し、“煮出し不要・ティーパックタイプでお湯を注ぐだけ“という商品もあります。購入の際は、使用方法を確認してください。
カスタマイズは?
ルイボスティーは何といってもシンプル&スッキリな味が特徴ですが、
たまには甘いものが飲みたくなるもの。
そんな時は、ちょっとアレンジして
「ルイボスチャイ」
などいかがでしょうか?
「チャイ」とは一般的に、インド式に甘く煮出して香辛料を加えたミルクティーのこと。
・牛乳
・生姜のしぼり汁(チューブでも)
・砂糖(はちみつ)
・シナモン
などで手軽にオリジナル「チャイ」の出来上がり!
全ての量はお好みで味を調節してみてくださいね。
シナモンは好き嫌いが分かれるところですが、生姜とWパワーで体が温まりおすすめです。
まとめ
ルイボスティーの美容効果はスゴイ!という噂を聞きつけいろいろと調べてみました。
【活性酸素】といえばシミ・シワ・老化原因となりますが、
SODという酵素が活性酸素を除去してくれるので、女性にとっては頼もしい正義の味方。
ノンカフェインなので、妊娠中の女性でも小さな多さまでも安心して飲むことができます。
ただ、お腹の弱い下痢気味の方は少し注意。何事も飲み過ぎは良くありません。
適量を守って美しくすっきりした体を目指しましょう(^^♪