ミネラルは、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ五大栄養素の一つ。
ミネラルウォーター、ミネラル麦茶、ミネラルファンデーションなど、食品や化粧品にも沢山使われていますね。
英語でミネラル(mineral)というと「鉱物」という意味で、日本ではかつて「無機質」とも呼ばれていました。
よく耳にする「ミネラル」ですが、いったいミネラルって何なのでしょうか?
今回はそんな
- ミネラルの正体
- 名前と元素記号
- 特徴と働き
をぜーんぶまとめて覚えやすい語呂合わせにして一気に解決したいと思います♪
もくじ
ミネラルとは何か
ミネラルってなんだろう、なぜミネラルが大事?と考えた時に、
まず思い出してほしいのがみなさんが学生時代必ず習ったことのある「元素の周期表」です。
そう!その昔、誰しも必ず理科の授業で覚えさせられましたね(覚えましたね)
一体何が僕の船だったのか忘れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わたしも20年以上ぶりに思い出してます(笑)
これは、地球上に存在する「万物の根源」、元素の「周期表」の覚え方で、
水素(H)、ヘリウム(He)、リチウム(Li)、ベリリウム(Be)、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)…
と順番に並んだ表を暗記していたわけですね。
そしてこのアルファベットの元素記号(げんそきごう)とは、原子記号(げんしきごう)とも呼ばれ、地球上に存在するすべての物質の根源となる成分の「最小単位」のことです。
ミクロになって世界を見てみよう
ミクロの世界でモノをみてると、気体でも液体でも、もちろん人間でも、全てこの原子の粒の集まりです。
原子は100種類くらいしかありませんが、それがひとかたまりになった最小単位を「分子」といい、何億通りもの分子をつくることでこの世の中のすべての物質が作られます。
ミネラルは元素そのもの!
では、ミネラルとは何なのかというと
「地球上に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものをミネラルといいます。およそ100種類ある元素の中で、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、現在16種類(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)が知られています。そのうち厚生労働省が摂取基準を決めているのは、イオウ・塩素・コバルトを除く13種類です。」(農林水産省ホームページ「ミネラルとは」)
そうなんです、ミネラルとは、
水素(H),炭素(C),窒素(N),酸素(O)以外の約100種類すべての元素がミネラルということ。
ビタミンやその他の栄養素は、何種類もの元素が組み合わさってできている「有機化合物」であるのに対して、ミネラルは「無機」・元素そのものなのです。
単独元素であるミネラルは、別のミネラルと結合して機能を発揮することが多いのが特徴です。
16種の必須ミネラル
前述の農林水産省の引用文のように、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、16種類が人体に欠かせない「必須ミネラル」呼ばれています。
です。
主要ミネラルとは
必須ミネラル16種類のうち、体内に比較的多く存在し、
と言い、
カルシウム・リン・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・硫黄・塩素の7種類
とされています。
元素記号とそれぞれの働き7種類
働きと元素記号を連想して語呂合わせで見てみてください♪
硫黄(S)
硫黄(イオウ)は皮膚・髪の毛・爪など、いわゆる人間の見た目の部分をつくる栄要素です。
欠乏すると、関節痛や神経痛、肌荒れを引き起こします。
異様とイオウを無理矢理こじつけて、覚えにくい元素(S)と一緒に!
(主な食品>魚介類・肉類・たまご・牛乳・チーズなどタンパク質が豊富な食品)
塩素(Cl)
塩素は血液中の酸性とアルカリ性のバランスを保つ(PH値)のに必要な栄要素です。
(主な食品>カップ麺・素麺・さきいか)
ナトリウム(Na)・カリウム(K)
この2つは神経の活動に直接つながり、体の体液の主成分のため、本当に大事な栄要素です。
そのため、多すぎても少なすぎても体への影響が多い栄養素で生命にかかわります。
カリウムは不足すると夏バテになりますが、逆に多いと血液中に流れてクラッシュ症候群という高カリウム血症で心停止することもあります。
またナトリウムは多すぎると高血圧や高ナトリウム血症に、少なすぎると低ナトリウム血症と言われる症状がでます。
(主な食品>ナトリウム:一般的に食塩を含むもの、カリウム:果物・野菜・イモ類・魚)
マグネシウム(Mg)・カルシウム(Ca)・リン(P)
この3つは、強い骨を作る3要素です。
特にカルシウムは、必須ミネラルの中で体内の含有量が最も多いミネラル。骨や歯のなかに存在しそれらを強くするのに欠かせないミネラルです。
マグネシウムも、大人の場合20g程度が体内に存在し、そのうち60%ほどが骨や歯に含まれています。
リンの元素「P」は骨のじょうぶな首の長いキリンをイメージしてみてください。
(主な食品>マグネシウム:玄米・大豆・アーモンド・バナナ、カルシウム:小魚・大豆・牛乳・チーズ、リン:レバー・魚・玄米・大豆・卵黄)
主要ミネラル7つ語呂合わせ!
微量ミネラルとは
必須ミネラル16種類のうち、体内に存在する量が極めて少なく、
と言い、
鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・モリブデン・クロム・コバルトの9種類
とされています。
元素記号とそれぞれの働き9種類
働きと元素記号を連想して語呂合わせで見てみてください♪
鉄(Fe)・コバルト(Co)
どちらも血液をつくるために必要な栄養素です。
鉄の欠乏症の中で最も多い症状は貧血。女性は毎月の生理で多くの血液を失うので、積極的に取り入れたい栄養素です。
コバルトは、骨髄の造血機能に不可欠なミネラル。赤血球などの生成に深く関係しています。
(主な食品>鉄:レバー・ひじき・ほうれん草、コバルト:レバー・魚介類)
亜鉛(Zn)
亜鉛はタンパク質や骨の発育をうながし、特に男性機能にとって大切な栄養素です。
また亜鉛が欠乏すると、味覚に障害が出たり、免疫機能が低下・感染症にかかりやすくなってしまいます。
(主な食品>牡蠣・カニ・豚レバー・鶏肉・海藻・豆類)
ヨウ素(I)
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料。タンパク質や糖質、脂質の代謝など成長を助けます。女性に多いバセドー病はヨウ素の過剰摂取が原因なので量には注意。
(主な食品>イワシ・サバ・昆布・わかめ・海苔・白米)
銅(Cu)
赤血球のヘモグロビンの原料は「鉄」ですが、銅が無ければ正常につくられません。
また骨や血管をつよくするコラーゲンなどの生成にも大切な栄養素です。
(主な食品>魚介類・大豆・くりなど)
マンガン(Mn)

セレン(Se)・モリブデン(Mo)
どちらも体の免疫力を高めて、活性酸素を抑えて老化を防ぎ、がん予防に効果的とされる栄養素です。
(主な食品>セレン:アジ・マグロ・ネギ・たらこ・いわし、モリブデン:内臓類・大豆)
クロム(Cr)
クロムはレアメタルのひとつとして利用されている金属ですが、人間にとってもとても大切な栄養素の一つ。
インスリンの働きを高めて血糖値を下げたり、筋肉を増強する働きがあります。
(主な食品>あなご・ひじき・ししゃも・アジ)
微量ミネラル9つ語呂合わせ!
以上9種類ををまとめて
鉄血【Fe】高血【Co】ありえん【Zn】下ネタはどう【Cu】?
セレモニー【Se/Mo】後、幼女【I】はマンガ【Mn】で健康&苦労【Cr】する生活!
まとめ
ミネラルについて、働きやなまえ、元素記号を覚えやすいよう語呂合わせにしてみました。
私たちの体にたいせつなミネラル。
一つずつの働きを覚えるのは大変ですが、普段の食生活でバランスの良い食事を心掛けていれば偏ることはありません。
むりやり変な表現もあってごめんなさい!何度か想像しながら口ずさめば、楽しくすぐに覚えられると思います(^^♪
最後までお読みいただきありがとうございました♪