手足口病で手・足・口・目だけに発疹?水疱や発熱なし・ありの子供の病気や原因も!

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手足口病

子供の“感染症”と言われる代表的な病名には

  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • 川崎病
  • はしか
  • 水ぼうそう
  • 風疹

…など例を挙げればキリがなく本当に沢山ありますね。

これらは

・発生源となるウイルスや菌の種類

・発症年齢や流行の季節・地域

・発熱や水疱の有り・無し

・体の部位に出る症状

などの違いによって総合的に判断したうえで具体的な「病名」として診断結果がだされます。

それぞれ特徴的な症状はありますが、その多くは

  • 違う病名でも発生源のウイルスや菌が同じ
  • 同じウイルスでも流行する年によってウイルスの型が変化
  • 同じ病名でも原因ウイルスが複数ある

とかなり複雑で、詳しい検査をしない限りお医者さんでもなかなか見分けは難しいとされています。

小さなお子さんに特に多い症状のうち、発熱し、水疱や発疹を伴う場合は、どんな病気が考えられるのでしょうか。

  • 発症しやすい年齢
  • 発熱の程度
  • 発疹の種類や特徴
  • 発疹の広がり方

などを中心にご紹介したいと思います。

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感染症とは

『〇〇食中毒』

『〇〇ウイルスの集団感染』

などの言葉はテレビやニュースで多く聞かれます。

感染症とは主に

「ウイルス」

「細菌」

「寄生虫」

等の病原体が、何らかのきっかけで体中に入ってしまうことで引き起こされる、

体のさまざまな反応や病気の総称です。

病原体ごとに

・生息している場所
・体に入るまでの感染経路
・感染力が強烈なもの
・熱に弱いモノ・強いモノ

…などさまざま特徴があります。

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発疹が出る場合は感染症の疑い

小さな子供は特に免疫力がまだ未熟で抵抗力が弱いため、さまざまな感染症にかかりやすいものです。

発熱と一緒に、皮膚に小さい吹き出物が出る「発疹(ほっしん)」を伴う病気といっても

  • 発熱はどの程度(℃)なのか
  • 発疹の形や色
  • 発疹が体に出る部位

など病気によってさまざま。

中には重症化して腎臓障害や肺炎などの合併症を起こすしてしまうものもあります。

ですから、早期に適切な治療をおこない、病名を確定させるためにも

  • いつから何℃の熱が何日間続いたか
  • 発熱と発疹は同時に出現したか
  • 発疹はからだのどの部分からでたのか
  • 発疹以外に水ぶくれなど他の症状はあるのか

という点が大きな手掛かりになりますので、お子さんの様子をよく観察しておく必要があります。(特に発疹の経過写真などを撮っておくと、お医者さんにとっては診察時に大変役立つそうです)

発熱と発疹がでる感染症の種類

具体的に [発熱 + 発疹] が同時に出る感染症にはどんなものがあるのでしょうか。

麻疹(はしか)・麻しん(ましん)

感染力が非常に強い麻疹は、空気感染によって人から人にうつるため一気に集団感染します。

病原体名 麻疹ウイルス
潜伏期間 10日~12日
発症の多い年齢 2歳以下が半数以上

症状の特徴

全身に赤い発疹ができますが、かゆみを伴わないことが特徴です。

一番最初は発熱や咳、鼻水などの風邪に似た症状が2.3日続き、熱は一旦下がりますが、その後口の中や頬の内側あたりに

1mm程度の白い斑点(コプリック班)

が現れます。

そして1.2日後に再度39℃以上の高熱が出た後は、同時に赤い発疹が現れます。
最初は首や顔から始まり、その後胸やお腹、背中にまで広がっていきます。

通常は1週間ほどで回復していきます。また、発疹の有った部分は色が変色し、色素沈着が残る場合があります。

気をつけたい合併症

麻疹は患者数全体の30%は重症化してしまい、合併症を引き起こすともいわれています。

  • 肺炎
  • 中耳炎
  • 脳炎

などを引き起こすため、予防のためには2回の予防接種が重要です。

水疱瘡(水ぼうそう)

感染力がとても強いウイルスなので、感染を防ぐ予防手段はワクチンの接種のみと言われています。

病原体名 水痘帯状疱疹ウイルス(すいとうたいじょうほうしんウイルス)
潜伏期間 2週間
発症の多い年齢 2~8歳ごろ

症状の特徴

37~38度の発熱のあと、体幹部分といわれる体の胴体(胸部・腹部・腰部・背部)を中心に発疹がでます。

発疹は

  • 紅斑(赤く平らな発疹)
  • 丘疹(盛り上がった発疹)
  • 水疱(水ぶくれ)

へと一日で状態が変化し、最終的に痂疲(かさぶた)となって消えていきます。これらの発疹が混在していることが特徴です。

また、水疱から痂疲にかけてはかゆみを伴います。

すべての経過として5日程度かかります。

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風疹(ふうしん)

冬から春にかけて多発する風疹は、咳や鼻水など軽い風邪のような症状が現れ、その後37~38度の発熱と同時に赤い発疹が出現します。

病原体名 風疹ウイルス
潜伏期間 2週間
発症の多い年齢 1歳~10歳ごろ

症状の特徴

通常、かゆみは伴いませんが、首や後頭部、耳の後ろのリンパ節が腫れることも特徴です。

風疹は「3日はしか」とも呼ばれており、発熱も発疹も3日程度で治まることがほとんどです。

伝染性紅斑(りんご病)

両頬に広範囲でべたっとした「赤いほっぺ」の発疹がみられることから「りんご病」とも呼ばれています。

冬から夏にかけて比較的多いといわれていますが、感染力は弱いので大流行はめったにありません。

病原体名 ヒトパルボウイルスB19
潜伏期間 10-15日
発症の多い年齢 4~5歳

症状の特徴

リンゴ病の発疹は頬以外にも特徴があります。

腕や太もも、おなか・お尻にみられる発疹の形は、ギザギザとしたノコギリ歯状・レース状とも表現される紅斑が現れます。

発疹にはかゆみや熱感が伴います。1週間ほどで回復していきますが、まれに発疹が出る前に発熱や咳、くしゃみ、関節痛、筋肉痛などの症状が先行することもあります。

特に気をつけたい妊娠中の感染

ウイルス感染症の多くは、妊娠さんが万一感染しても安静にしていれば自然に体から排出されることが多いですが、

伝染性紅斑にかかってしまうと、ウイルスが赤ちゃんにまで感染し、さまざまな先天性疾患を引き起こすことが知られています。

突発性発疹

風邪の引き初めに多い寒気や関節痛などが現れず、病名の通り、突然38度~40度の高熱で発症します。

発熱は3日ほど続き、解熱と同時に体幹部分といわれる体の胴体(胸部・腹部・腰部・背部)を中心に赤い発疹が現れ、首や顔、手足へ広がっていきます。

病原体名 ヒトヘルペスウイルス6、7型
潜伏期間 1~2週間
発症の多い年齢 6ヶ月~2歳

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症状の特徴

発熱時と同時に嘔吐や下痢が伴うこともあります。

高熱の割に赤ちゃんは比較的元気で、ぐったりしている様子がみられないということも特徴的です。

猩紅熱(しょうこうねつ)・溶連菌感染症

さまざまな病気の原因となる「溶連菌(ようれんきん)」

溶連菌の感染によって

  • 咽頭炎
  • 扁桃炎
  • 肺炎
  • とびひ

などの皮膚の感染症、腎炎などが生じることがあります。そのうちの1つに猩紅熱が含まれます。

10月~3月と初夏に多いといわれている猩紅熱。

突然の発熱とのどの痛みで発症し、赤くぶつぶつしているイチゴ舌と呼ばれる特徴的な舌を示します。

病原体名 A群溶血性レンサ球菌・溶連菌
潜伏期間 2-5日
発症の多い年齢 4~6歳

症状の特徴

発熱から1、2日後、発疹がみられ、頬や脇の下、ふとももの内側から全身へと広がっていくことがあります。

体幹などにザラザラした(サンドペーパー様)日焼けしたような皮疹が出るのも特徴です。

こうした皮疹は顔では見られず、顔では口の周囲が蒼白に見える「口囲蒼白」の症状が特徴的です。

通常3-5日ほどで回復に向かいます。

気をつけたい合併症

猩紅熱は、適切な治療をしなければ

  • 中耳炎
  • リウマチ熱
  • 腎炎(腎臓に障害)

のリスクがあります。

関連 とびひの重症化例と有効な市販薬は

手足口病

こどもの夏風邪として有名な手足口病ですが、大人も感染します。

初期症状として38℃以下の軽度の熱が最初に2~3日間起こりますが、

発熱は感染者数の約3分の1ほどのようで、子供の場合、通常かゆみはあまり伴いません。

日本皮膚科学会

引用:日本皮膚科学会

大人になって発症してしまうと重症化しやすく、40℃近くの高熱がでたり、かゆみがひどかったりする方もいらっしゃるようです。

病原体名 コクサッキーウイルス・エンテロウイルス など10種類以上
潜伏期間 3-6日
発症の多い年齢 10歳以下の子供に多い

症状の特徴

名前の通り、手や足の裏、口の中にかゆみのない水疱(水ぶくれ)が生じます。

それによって、口が痛くて食事が出来ない、足の裏が痛くて歩けない、手で何も持てない…といった状態になり、本人も周りも辛い気持ちになりがちです。

この水疱は

  • 手だけ
  • 足だけ
  • 口だけ

など、部位ごとに出来る場合もあれば

  • ひじの裏
  • ひざ
  • お尻

だけに出現することもあります。

関連 手足口病の水疱は「目」の周りだけに出る?

近年の特徴

手足口病の原因ウイルスの一つ「コクサッキーウイルス」の影響で、

発症して2か月以上も経ってから「爪が剥がれる」という症状も多いようです。

自然に剥がれていくので心配は要りませんが、まれに他の爪の感染症を引き起こしている場合もありますので注意が必要です。

ヘルパンギーナ

手足口病とおなじ、コクサッキーウイルス・エンテロウイルスによる感染症で、代表的な夏風邪の1つです。

晩春から夏にかけて、5歳以下の子供に多く発症します。

手足口病と違う点

  • 突然40℃近い高熱をほぼ発症
  • 手・足・全身には水疱はみられず、口の中や喉に小さい水疱がある
  • のどの痛みや食欲不振を伴う

などがあります。

川崎病

発見から約50年たった現在も、病原体が特定されていない原因不明の病気です。

全身の血管の炎症を引き起こすことで、体にさまざまな症状が現れます。

4歳以下の乳幼児に多く、38度ほどの発熱が続き、発熱から2,3日後には全身に発疹が現れます。

手足は赤く腫れあがり、10日ほど経つと指先から皮がむけたり、首のリンパ節の腫れや両目の充血、唇の発赤、イチゴ舌などの症状などが特徴的です。

通常は1~2週間で回復します。

気をつけたい合併症

川崎病は原因不明の病気で根本的な治療薬はないものの、適切な早期治療をすれば後遺症もほとんどありません。

しかし、まれに合併症として、

心臓に血液を送り込む冠動脈に瘤(血管のこぶ)が出来る

ことがあり、血管の詰まりにより心筋梗塞の発作が生じて死亡するケースもあります。

ですから適切な早期発見・治療が重要です。

関連 【画像】川崎病の症状の順番は?大人になってからもうつるの?

まとめ

発熱と発疹を伴うもので、一般的に子供に多い病気をいくつかご紹介しました。

まれにですが、中には大人になってから発症する病気もあります。

また、発疹以外ほとんど症状のないものもあれば、恐ろしい合併症を起こすものもあるので、少しでもおかしいと思ったら、早期に皮膚科や小児科での受診が欠かせませんね。

正しく診断してもらうためにも、お子さんの様子をよく観察してあげることが大切です。

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