熱中症は、気温が高い状態が続くことで、汗として体の水分・塩分・ミネラル(カリウムなど)が失われ、体温調整がじょうずにできなくなってしまった状態を言います。
これらが不足すると、
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- けいれん
など様々な症状が発生します。
こうならないために、普段の食事で体の内側から対策をすることも大切です。
今回は、熱中症で失われやすい栄養素を知ることで、結果効率よく熱中症対策ができる食べ物を紹介したいと思います。
もくじ
熱中症を知ろう
熱中症とは何なのでしょうか。熱中症と一言でいっても、その症状はさまざまです。
まずは「【重要】熱中症を引き起こす3つの要因とは」を確認してみてくださいね。
和食のスーパーフード[梅干し]が熱中症に効く!
熱中症で失われやすい塩分とミネラルや、疲労回復に良いクエン酸がたっぷりの梅干しは、まさに熱中症対策にピッタリな食品です。
さっそく梅干しのクエン酸の働きを見てみましょう。
クエン酸とは
クエン酸とは梅干しの「すっぱい成分」そのもののこと。
レモンやお酢などにも含まれています。想像しただけで口が「*」になりますね!
クエン酸の働き
クエン酸は、体を元気に動かすためのエネルギーを、体内で作り出すときの潤滑油のような役割をしています。
また、疲労の原因となる「乳酸」を体外にスムーズに流してくれる働きがあります。
クエン酸が疲労回復の効果があるのはこれらの理由です。
関連 クエン酸が疲労回復に効果的な理由!乳酸&相性の良い栄養素とは
塩の一日摂取量
私たちは1日にどれぐらい塩分を摂取すればいいかというと、
健康な成人の場合、男性8.0g未満、女性7.0g未満となっています。
【ナトリウムの食事摂取基準(食塩相当量[g/日])】
年齢 | 男性 | 女性 |
1~2(歳) | 3.0g未満 | 3.5g未満 |
3~5(歳) | 4.0g未満 | 4.5g未満 |
6~7(歳) | 5.0g未満 | 5.5g未満 |
8~9(歳) | 5.5g未満 | 6.0g未満 |
10~11(歳) | 6.5g未満 | 7.0g未満 |
12~70以上(歳)の成人 | 8.0g未満 | 7.0g未満 |
(厚生労働省・日本人の食事摂取基準2015年版より抜粋)
※高血圧で治療している人は、一日6g未満にすることがすすめられています。
梅干しに含まれている塩分
梅干しは、塩漬けや調味付け(はちみつなど)などいろいろ味はありますが、
一個につき約2~3gの塩分が含まれていると言われています。
塩分は、
- お味噌
- しょう油
- その他調味料
などでも普段の食事で摂っているので、それを考慮すると成人で1日1~2個までが摂取量目安になります。
梅干しをとるときの注意点
梅干しだけ食べるとノドが乾いた経験はないでしょうか?
塩気と酸味が美味しい梅干しですが、水分と一緒に摂らないと体内の塩分濃度が高まって喉が渇く原因になってしまいます。
ですから、梅干しを摂るときには、たっぷりの水分も一緒に摂ってください。
食事中にガブガブと一緒に水を飲むと胃に負担をかけてしまうので、
食事の30分前または、食後30分経過した後に飲むのがおすすめです。
関連 水を飲む大事なタイミングとは?スポーツドリンクとも比較
クエン酸をポケットに入れたい時は
暑い夏、外で梅干しとおなじ塩分やクエン酸をサッと取り入れたい時、同様の効果が期待できるものがあります。
それが「塩熱飴」(えんねつあめ)です。

塩熱飴(引用元:ミドリ安全)
こちらは、飴に塩分やクエン酸などの熱中症に効く栄養素を配合したもので、効率よく熱中症対策ができます。
携帯性がよいので、暑い日は塩熱飴をかばんに入れておくとよいでしょう。
もちろん水分も一緒に摂ってくださいね。
まとめ
梅干しには食べ物を腐りにくくする効果もありますので、暑い時期のお弁当や食中毒対策にもぜひ積極的に取り入れていきたい食品です。
梅干しの塩分と上手に付き合いながら、普段の食事でしっかり熱中症対策をしてくださいね。
体の内側からできる熱中症予防を&体力づくりを意識して、暑い夏を乗り切りましょう!
【アツくて溶ける~!になる前の対策&予防】

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