水中毒の初期症状は頭痛・吐き気!治療は何科?体重の変化(増加・減少)はどれくらい?

シェアする

スポンサーリンク

水中毒

人間を含むあらゆる生命体は、水と空気なしでは生きていけませんね。

何気なく毎日飲んでいる『水』

時にはそれが「中毒」を引き起こし、

最悪「死」に至ってしまうことは、意外と知られていないかもしれません。

水を飲むのがやめられない水中毒は、どんな症状が出るのでしょう。

  • 初期症状の特徴
  • 適切な一日の水分摂取量・トイレ回数・体重増減
  • 治療や対策

などを中心にまとめました。

スポンサーリンク

水中毒は水を飲むのがやめられない人

普通の状態の人は、

  • のどが渇いたときだけ
  • こまめに
  • 適度に
  • 本能的に

水を飲みますね。

水

しかし、水中毒症状の人

  • 水をいくら飲んでも喉の渇きが治まらない
  • 喉は渇いていないのに強迫観念で水を飲み続けてしまう

というような状態で、日常の生活にさまざまな支障をきたしてしまいます。

水中毒の原因はさまざま

水中毒の原因はさまざまあると言われています。

  • ストレス・心因性によるもの
  • ホルモンの分泌作用の異常
  • 糖尿病などの具体的な疾患との関連
  • 脳の口渇中枢などの伝達異常
  • 自閉症や統合失調症など心疾患の抗精神薬の副作用
  • 遺伝などとの関連
  • その他の日常行動(喫煙・ダイエット代わりと思い込んでいるなど)

体の水分量とは?

私たちの体は、年齢性別にもよりますが

約60%以上、約3分の2

は水分で出来ていて、体そのものを作っています。

水分量

引用:環境省・熱中症環境保健マニュアル2014

体の水分の働きは、

  • 体温調節(熱の運搬、蒸発による放熱)
  • 栄養素を体に取り込み、老廃物をスムーズに排出
  • 体内環境を維持する(体液の濃度、浸透圧の調整)

など、生命の維持には必要不可欠です。

[水]だけじゃない!水分量の内訳

「体の水分」とは、一般的に「体液」と言われ、血液、消化液、リンパ液などの総称です。

ですから、水だけの意味ではありません。

体の水分=体液=水+イオン

つまり体液は、単に水(H2O)だけでなく、塩=ナトリウム(Na)に代表される

「イオン(電解質)」

といわれる元素が、水と一緒に血液などに溶けて大切な役割を果たしています。

水中毒はイオンバランスが崩れること

「イオンウォーター」は、スポーツドリンク系でおなじみの言葉ですね。

体液は一定のイオン濃度を保つ必要があり、これがいわゆる

『イオンバランス』

と言われるものです。

イオン

イオン(電解質)はナトリウム(Na)のほか、具体的に次のような物質(元素)が、

私たちの健康を保っています。

性質 イオン名 元素記号 はたらき
ナトリウムイオン Na 身体の水分量および浸透圧の調節、神経の伝達、筋肉の収縮など
カリウムイオン K 神経の伝達、筋肉の収縮、心臓の収縮など
マグネシウムイオン Mg 筋肉の収縮、骨や歯をつくる、酵素の活性化など
カルシウムイオン Ca 神経の伝達、筋肉の収縮、骨や歯をつくる、血液を固めるなど
クロールイオン Cl 身体の水分量および浸透圧の調節、胃酸の分泌など

これらイオンの中でも水中毒は、

水だけを飲み過ぎることで体の体液が薄まり、血液中のナトリウム値が低くなること

で引き起こされるため、医学的には

『低ナトリウム血症』

と言われます。

体の適正な一日の水分出入り量

そもそも、人は一日にどれくらい水を飲めば適量なのでしょうか。

体調や体力・年齢によりもちろん個人差はありますが、

一般成人では平均一日1.5ℓほど

と言われています。

体の水分の出入り量

体の一日の適正な水分の出入り量は、運動習慣がない日常生活の人でも、

約2.5ℓと言われています。

・体から出るもの:尿や便、呼吸や汗で合計2.5ℓ
・体に摂るべき量:体内で作られる水分(タンパク質・炭水化物・脂肪などの代謝によって得られる水)が0.3ℓ、食事から1.0ℓ、よって飲み水から1.2ℓ~1.5ℓ程度が目安  -参考:環境省熱中症環境保健マニュアル(2014)-

体の適正な一日の体重増減量

体中をめぐる全ての水分は、循環の過程で「腎臓」を通ります。

腎臓は、いわば体のフィルター・ろ過機能の役目があり、

不要物を尿として膀胱ぼうこうへ送ったり、体に送り込むナトリウム量を調節しています。

腎臓

しかし、腎臓のろ過機能には限界があります。

大量の水を飲むと、処理できる適量範囲を超えてしまう。

体のナトリウム濃度が薄まり、イオンバランスが崩れる。

腎臓機能が低下し、体にさまざまな問題が生じます。

一日の適切なトイレ回数は?

成人の膀胱は、一回あたり約250ml程度で尿意を催すとされています。

適切な水分量を摂取していれば、一日に6-7回お手洗いに行くのが平均的です。

トイレ

逆に一日に2-3回など極端に少ない方は、水分摂取量が不足しているか、

または、水が体内に溜まって上手く排出されない状態が考えられます。

一日の適切な体重増減はどれくらい?

体の代謝や腎臓機能には個人差があるため、明確に何リットル飲んだら水中毒になるという基準はありません。

極端ですが、水を5-6ℓ飲んでも、汗や尿できちんと排出できる人なら問題はないですし、

逆に3ℓ飲んで、体から水分をうまく排出できない人は水中毒になる可能性もあります。

体重計

普段の食生活において、1日で1-2㎏ほど体重増減することは誰しもあります。

逆によほどの運動量がある人以外で、1日に体重が3㎏以上も増減する事は考えにくいため、

水中毒の疑いがある人は、まず自分の体重を毎日決まった時間に測ることも大切です。

水中毒の初期症状

水中毒は一言で言うと身体が溺れた状態。

体中に「むくみ」を引き起こすことで、さまざまな不調があらわれます。

【初期症状】

  • 軽い疲労感
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 手足などがしびれる
  • お腹から下半身にかけて特に肥満気味
  • お腹をたたくとぽちゃぽちゃと水の音がする
  • 全身にむくみ症状がでる(皮膚を押して跡が残るなど)
  • 多尿・頻尿・おねしょの症状
  • トイレ回数が異常に多い(目安8回以上)
  • トイレ回数が極端に少ない(目安3回以下)

これらの症状が出ると、同時に胃腸機能も低下するため、消化器系にも異変があらわれます。

  • 体温が下がる
  • 栄養失調
  • 免疫機能の低下により感染症にかかりやすくなる

【重度の症状】

  • 筋肉細胞を破壊されることで血尿がでる
  • 脳機能が低下、集中力が無くなる
  • 精神不安定・性格が変わったようになる
  • 意識不明・けいれん
  • 最悪は死に至る

水中毒の受診と治療方法

水中毒かどうかを確認するには、病院の血液検査で、

「血液中のナトリウムイオン濃度」

を具体的に計測するのが一般的です。

病院

一般的には

「内科」

で、まず他の疾患を合併していないか総合的に診てもらう方が安心です。

原因が明かに心因性のものである場合は

「精神科」

でもいいでしょう。

水中毒の治療は

検査では必要に応じて

  • 腎機能検査
  • ADH値
  • コルチゾール値
  • 甲状腺ホルモンの測定
  • 血液ガス分析

といったより専門的な検査をし、投薬治療になる場合もあります。

薬

もちろん定期的な血液検査、水分摂取量の記録、尿量の検査、体重測定は欠かせません。

水中毒予防のセルフケア

水中毒の治療方法はさまざまありますが、

「一日に飲む水の量を把握しながら、排出を促す」

これが最良の治し方です。

水

“気が付けば無意識にたくさん水を飲んでいた…“ということがないように、

例えば

「口から飲む水は、一日500mlのペットボトル3本分だけ!」

と決め、意識的にコントロール&調節しましょう。

関連 水ダイエットとは?水の温度・やり方も!

体の排出(デトックス)機能を高める

体から水分の排出を効率よく促すには、

  • 散歩やストレッチなど適度な運動
  • 半身浴などで適度に汗を流す
  • リンパマッサージを行う
  • ミネラル(カリウムなど)の多い食材をしっかりとる

などの方法が効率的です。

女性

これらはストレス発散や、体カの栄養バランスを整え、代謝を高める効果もあるため、健康的な体作りにも役立ちます。

カリウムは、野菜、果物、肉、魚、種実類、藻類、豆、芋など自然の食材に多く含まれるミネラルです。

まとめ

日本人の食生活はむしろ

『塩の摂りすぎ・減塩生活を』

といわれているため、普通の食生活で水中毒になることまずはありません。

しかし、例えばダイエットで空腹を満たすため、または禁煙・禁酒で口さみしさを紛らわすためなどで水を大量に飲む人は要注意です。

水中毒が悪化し、統合失調症など心疾患まで進んでしまうと、自己解決することが難しくなってしまいます。

まずは、

  • 一日の水分摂取量を確認する
  • 一日のトイレ回数を見直す
  • 決まった時間に体重を測るようにする

などを習慣にして、水中毒を発症する前に予防をこころがけましょう。

スポンサーリンク&関連コンテンツ
スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

フォローする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます