約50年以上も前に、日本で初めて発見された川崎病。
kawasaki-diseaseとして世界共通の病名で呼ばれているこの病気は、4歳以下の子供を中心に、全身の血管に炎症が起きる病気です。
アジア諸国を中心に世界中に広まっていますが、未だにはっきりとわかっていない謎の病気です。
その原因は
- 菌ウイルスなどの感染説
- 農薬中毒説
- 水銀中毒説
- アレルギー説
- 遺伝説
…などさまざま言われています。
今回は
- 原因説になっている理由
- 川崎病は感染するのかどうか
なども含め、川崎病についてまとめていますので参考になればと思います。
原因は合成洗剤という説
皆さんは『モノや肌を洗う洗浄剤』という役割の
「石けん」と「合成洗剤」の違い
はご存知でしょうか。
「合成洗剤」は
- 洗濯洗剤
- 食器洗い洗剤
- ボディソープ
- シャンプー
- 歯磨き粉
など、私たちの生活に必要不可欠なあらゆる日用品に使われていますね。
この2つの違いは
となっていて、そもそも原料・製法成分は全く別物のものです。
合成洗剤の恐ろしさとは
実は、合成洗剤の危険性は、約60年も前(昭和30年頃)にすでに判明していましたが、
規制や法律が決められることなく、そのまま現代まで至っているという歴史があります。
合成洗剤の登場により、
- 発がん性物質など人体への健康被害
- 生活排水となることで、環境衛生上重大な被害
- 地球環境や生態系まで破壊する
など、これらと明らかな事実関係があるにも関わらず、私たちの生活に溶け込んでしまっています。
合成洗剤に侵されている現代人
合成洗剤に含まれている化学物質は、歯磨き粉や洗った食器などを通し、口から体内に入るだけでなく、洗濯や台所仕事やシャンプーなど、皮膚からも吸収されます。
皮膚から侵入した合成洗剤は血液に入り、内臓に蓄積され、排泄されることはほとんどないのです。
合成洗剤による被害として、
- 湿疹
- おむつかぶれ
- 奇形や不妊
- アレルギー症状
等あげればきりがありません。
合成洗剤が川崎病の原因とは断定されていませんが、この説は川崎病が発見された時から50年以上経った現代でも、関連が指摘され続けています。
日用品における「石けん」と「合成洗剤」の見分け方は、こちらのサイトがお役に立ちます。是非参考にしてみてください↓
シャボン玉石けん株式会社ホームページ
原因はストレスという説
「病は気から」とはよく言われるように、病気はストレスが原因で起こることがあります。
ストレスが体に与える影響は、自律神経を乱すだけでなく免疫機能にも大きく影響しています。
免疫機能が過剰な反応を起こし、血管の炎症を引き起こし川崎病が発症する…このような説がありますが、今のところこの説に関して、裏付けできるような資料はほとんど見当たりませんでした。
ですから、川崎病の原因はストレスではないといえるでしょう。
原因は予防接種という説
インフルエンザワクチンや子宮頚ガンワクチンなど、ワクチンには様々な種類がありますね。
ワクチンは命を救う素晴らしい効果もある反面、ワクチン接種によって免疫異常が起こる副作用についても常に問題視されています。
インフルエンザワクチンと川崎病
インフルエンザワクチンは、様々なタイプの血管炎を引き起こすことがすでに報告されていて、川崎病もそれに関係しているのではという意見もあります。
また、インフルエンザワクチンの防腐剤として添加されている「チメロサール」という水銀を含む成分が、川崎病の原因となっているのではないかという指摘もあります。
その他の説
その他にも川崎病の原因はさまざま言われています。
【遺伝や環境因子】
2016年に理化学研究所が[日本人に多い遺伝子多型が川崎病関与]として研究結果を発表
【アレルギー】
川崎病患者の血液を調べたところ、血中のアレルギー抗体が急激に増えることが確認済
こちらその他の原因については詳しくこちらで紹介しています。関連性が高いですので是非チェックしてみてください↓
川崎病は感染する?
このように、川崎病の原因はさまざま考えられています。
そして、川崎病の場合はかかった子の2~3%に再発がみられ、中には3回4回再発する例もあります。
流行年などは存在するものの、今のところ
「伝染(感染)する病気」ではない
としていますので、兄弟姉妹で同じ部屋で過ごしていたり、一緒に遊んでもうつることはない病気とされています。
まとめ
川崎病は原因不明の病気ではありますが、治療法が確立されていますので、早期発見と適切な治療でしっかりと治していきたいですね。
川崎病だけに限らず、私たちの生活の中には知らず知らずのうちに健康を脅かすものは沢山あります。
極端に恐れることはありませんが
- 何を選ぶのか
- 体にどのような影響があるのか
など、少し普段から気にしておくことで、新しい情報を得ることで予防につながるかもしれません。
川崎病を引き起こす真の原因は一体なんなのか…早く解明できるよう祈りつつ、今後も見守っていきたいと思います。