「みかんは冬の風邪予防にピッタリ!」
とよく言われますが、実際に身体への消化にいいのか悪いのか、また他の果物に比べて消化時間は短いのか長いのか気になりました。
いくら健康に良くても、一日の限度を超えた食べ過ぎは消化不良を起こす原因にもなります。
消化にいい果物や、消化時間がみかんより短い果物は他に何があるのか、みかんの意外なNGな食べ合わせやアレルギーなども紹介します。
もくじ
みかんは消化にいいか?悪いか?
そもそも消化の良い食べ物ってなんでしょうか?
それは
- 食品が持つ食物繊維の量
- 食品が持つ脂肪分
- 調理方法
で決まります。
胃腸の調子が悪い時や免疫力の落ちた風邪の時などは、できるだけ食物繊維や脂肪が少なくて、やわらかくて暖かく調理した料理が適しています。
食品の選び方 | 消化の悪い食品(×) | 消化の良い食品(○) |
食物繊維 | 多い | 少ない |
たけのこ きのこ 海藻 | 青菜 にんじん じゃがいも りんご | |
脂肪 | 多い | 少ない |
脂身の多い肉 | 鶏ささみ 白身魚(たらかれい等) | |
調理方法 | 消化の悪い食品(×) | 消化の良い食品(○) |
切り方 | 大きい | 小さい |
かたさ | かたい | やわらかい |
油の使用量 | 多い | 少ない |
参考:東京都病院経営本部 http://www.byouin.metro.tokyo.jp/
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みかんの消化時間・かかる時間を知って上手に食べよう
消化に良いもので野菜・いも類・果物でも食物繊維の少ないものだと
などが適しています。
食物繊維が豊富なみかんはどちらかというと、消化にとても良い果物とは言えません。
果物でいうとこのようなイメージ↓
消化に良い(食物繊維が少ない) | 普通 | 消化が悪い(食物繊維が多い) |
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みかんで消化不良で吐く原因!適量をまもろう
みかんは消化に良い食べ物ですが、逆にみかんをたくさん食べ過ぎると、消化不良を起こし、時には嘔吐してしまう原因になります。

胃腸の調子がイマイチな時は、みかんはあまり食べない方が良い?
とたまに言う方もいらっしゃいますが、厳密にはこれはちょっとだけ間違い。
みかんの“ふくろ”や“スジ”の部分は、食物繊維。
この食物繊維には整腸作用があり、お通じ改善ににとても効果があります。
でも、逆に食べ過ぎれば当然食物繊維量が増えるので、胃にも負担がかかり、消化不良を起こすと言われている原因なんです。
【関連】食物繊維はなぜ便秘に効果的?水溶性&不溶性両方とれる食品も!
みかんの一日の適量は意外と少ない?
つまり、
みかんの食べ過ぎ
↓
必要以上に食物繊維を摂取
↓
消化不良を起こし、下痢しやすくなる
というわけなんですね。何事もほどほどにというのはどんな食べ物でも同じ。
ちなみに、みかんは一日に2個、多くて3個ぐらいがちょうど良い量なんですよ。
意外に少ない…涙
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みかんの食物繊維“ペクチン”の働き
みかんには“ペクチン”という良質な水に溶ける「水溶性食物繊維」が含まれています。
主に“ふくろ”や“スジ”にたくさん含まれていて、実と比べるとなんと約4倍!
おばあちゃんの知恵袋で、

白いスジも一緒に食べなさい
というのは間違いではなかったんですね。ペクチンはいろんな症状に効果が期待大です。
便秘・下痢
ペクチンには整腸作用がるので、腸内の水分調整をしてくれます。ですから、便秘だけではなく、下痢気味の方にも効果が期待できます。
心筋梗塞・動脈硬化
ペクチンはLDLコレステロールを下げてくれるという嬉しい作用もあります。心筋梗塞や動脈硬化予防も期待できます。
糖尿病
ペクチンはインシュリンの分泌不足を補ってくれる働きもあるため、糖尿病にも効果が期待できます。
みかんで上手に風邪予防!
みかんには
「シネフィリン(シネフリン)」
という物質が含まれています。
シネフィリン(シネフリン)とは、ミカン科の植物に含まれる酸味成分で、交感神経の働きを活性化したり、気管支をゆるめる効果があります。
つまり、みかんは喉に効果的ということなんですね。
そのうえ、柑橘類と言えばビタミンが豊富。みかんには“ビタミンC”がたくさん含まれていますので、免疫力がアップに効果的、弱った体を早く回復させるために役立ちます。
昔から
・風邪予防にみかん
・風邪を引いたらビタミン摂取にみかん
・白いスジも一緒に食べて栄養補給
とはよく言いますが、それは本当だったんですね。さすがおばあちゃんの知恵袋(^^♪
ミカンは比較的食物繊維が多いので、消化器官が未発達の小さいお子さんや、消化器官そのものが弱っている方は、すりおろしたりんごジュースなどがおすすめです。
みかんの消化酵素!NGな食べ合わせ
栄養豊富なみかんにも、みかんの消化酵素とお腹の中で組み合わせる上で、「NGな食べ合わせ」があるのはご存知ですか?
甘いフルーツ
実は、みかんのような酸味の強いフルーツは、甘いフルーツと一緒に食べるのはNG。
なぜなら、消化器官に負担がかかるからです。
みかんの酸味は、甘いフルーツの消化酵素の働きを妨げてしまい、いつもより消化に時間がかかってしまうことがあります。
甘いフルーツといえば
などです。
これらは、みかんと分けて時間をおいて食べたほうがよいでしょう。
デンプン質の多いもの
でんぷん質が多い食べ物と果物は食べ合わせが悪いらしく、腸内でガスが発生しやすい組み合わせです。
みかんに含まれる浄化作用が、デンプン質によって失われてしまうことも。
米や麦が材料になっているご飯やパン、パスタ、サツマイモやジャガイモなどのイモ類は、みかんと一緒に食べないほうが良いでしょう。
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みかんにもアレルギーがあった!
スイカ、メロン、もも、リンゴ、みかんなどの美味しいフルーツ。
ただ、これらを口にすると、かゆみなどを感じる「果物アレルギー」という人も最近増えているようです。
ある特定の果物を食べると、15分以内に
・唇や舌、のど奥がイガイガ痒い
・口の中がピリピリとむず痒くなる
などの症状が主だそうですが、人によっては
・下痢や嘔吐をした
・唇が青紫になった
・お腹が痛くなった
などさまざまあるようです。
果物アレルギーは食物アレルギーの一種ですが、実は花粉症とも密接な関係があり、成人して急に併発する人も増えているんだとか。
みかんを食べたら何だか調子が悪いという方は、もしかしたら食物繊維の取りすぎが原因ではなく、アレルギーがあるのかもしれません。
「みかんアレルギー」とは聞きなれませんが、アレルギーの原因は様々あるため、みかんに反応が出る人もまれにいるようです。
みかんを食べた後に「なんだか変だな」と感じた時は、一度アレルギー検査をしてもらうといいですね。
1つアレルギー反応があると、果物以外の他の食べ物にもアレルギー反応が出るということもあるので、一度調べておけば安心ですね。
みかんって消化にいいか?かかる時間を知って上手に風邪予防まとめ
・食べ過ぎはNG、適量は一日2~3個まで
・みかんの栄養素は様々な症状に効果バツグン!
とっても美味しいみかん。みかんの“ふくろ“や“スジ“も一緒に食べると、より便秘解消や胃腸の調子を良くしてくれることがわかりました!
ただし、気を付けたいのは
・大量に食べ過ぎないこと
・調子が悪いと思ったら食べるのをやめること
ちなみにみかんを大量に食べ過ぎた時に手が黄色くなるのは一時的なもの。
しばらく食べるのをやめれば、いつも通りの手に戻りますよ。
詳しくはコチラもクリック!
・みかんを食べ過ぎで黄色くなる・太る?!子供や妊婦は何個まで?
https://kenkokampo.com/vege/8461/
https://kenkokampo.com/eiyou/8037/
みかんはついつい何個も手が伸びてしまいますが、そこはガマン涙
皆さんも、自分の体調に合った量で、美味しくみかんを食べてくださいね~。